足の構え
●足の構え
かかとの皮だけを床につける前足
かかとを床からわずかに上げる後ろ足
体重は両足に均等にかける。重心は体の中心。
両足の間隔は、握りこぶしひとつ分。
悪い例
両足の間隔が広すぎると、前後への動きに遅れがでる。
反対に間隔が狭いと、横移動がしにくく、不安定な姿勢になる。
前足(右足)は、足の裏全体が床についてしまわないように注意する。
とくにかかとは、皮だけが床に触れるイメージで立つ。
後ろ足(左足)は、爪先から足の前半分くらいが床に触れるようにし
かかとをほんの少し床から上げて構える。
両足の間隔はこぶしひとつ分にして、左右同じように体重をかける。
また、重心は体の中心に置き、頭頂部から真下に一本の棒を通すような気持ちで。
この足の構えから、前後左右への移動をおこなう。
その時に、床をするように「すり足」で動く。床から足はあまり上げないこと。
床に足の裏全体をつけていると、バタバタと音がするような動きになり
スムーズな移動はできない。
前足のかかとは、皮一枚で床と接しているつもりで構える
前足のかかとと、後ろ足の爪先が、こぶしひとつの間隔で横一線になるようにする
すり足での動き方
正しい足の構えから、右足を床にするようにして前に移動させる。
左足を素早く引きつけ、最初の構えにもどる。
床から足を離しすぎず、足の裏で床をするような感じで移動する方法をすり足という。
剣道の足の動きは、足さばきで紹介する送り足(P10参照)や開き足(P12参照)など
すり足が基本になる。
足を高く上げて動いたり、バタバタと音を立てて移動することがないように
気をつけたい。
すり足を使うと、体の上下動やブレがなくなり、バランスの取れた姿勢で前後左右に
素早くなめらかに動くことができる。