実戦での胴打ち|実戦での打突のしかた
面の攻撃を防ぐために相手が手元を上げた瞬間、
前腕を返して打つ
一足一刀の間合いから右足を半歩前へ進めながら
面を打つときと同様に竹刀を振りかぶる。
相手はそれに反応して、面を打たれるのを防ごうと手元を上げるので
その瞬間に素早く胴を打つ。
正確で速い胴打ちをするために
脇を締め、前腕(手首から肘の間)だけを返して
斜め45度の角度で竹刀を振り下ろす。
体勢が崩れないように気をつけ、相手の横ではなく
相手の前で胴を打つようにする。
@:遠い間合いから相手を攻めて、一足一刀の間合いに入る
A:半歩前へ出ながら、面打ちと同じ軌道で竹刀を振り上げる
B竹刀は斜め45度の角度から振り下ろす。前腕だけを返すように
C相手の前で胴を打つ。
早く抜けようとして相手の横で打ってしまうと
元打ちになりやすいので注意
B〜C:相手が面を打たれると用心し、面打ちを防ごうと手元を上げる。
その瞬間に胴を打つ
D:そのまま抜けて残心をとる
◎良い例
右脇を締めた状態で、前腕だけを返して打つ
×悪い例
右脇があいていると、横から竹刀が出てしまう。
打つときは、相手を真っ直ぐに見るように。
胴を見て打つと、自然と腰が引けて打突の時の姿勢が崩れる
■用語解説/元打ち・・・竹刀の手前側(中結と鍔の間)で打突すること。
物打で打突しないと一本にならない